「みつけたよ さわったよ にわのむし」が単行本になりました

みつけたよ さわったよ にわのむし
みつけたよ さわったよ にわのむし

2007年の「かがくのとも」で出版された「みつけたよ さわったよ にわのむし」(澤口たまみ 文 田中清代 絵)が、今年春に単行本化され、書店で扱われるようになりました。
身近だけれど、ちょっと人気がないかも?と思う虫たちを愛情を込めて描いた絵本です。
澤口たまみさんの軽妙なストーリーで、読聞かせでは子どもたちが乗り出してきて、とても盛り上がりますよ!

我が家ではこの絵本にも出てくる「ゲジ」が時々出没するのですが、
益虫としてそっとしておくようにしています。

手から手へ〜絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ

田中も出展している展示の東京展が開催中です。

「FROM HAND TO HAND 手から手へ」

2013年5月22日(水)~8月4日(日)
10:00ー17:00 月曜日休館(祝日は開館、翌平日休館)

ちひろ美術館 東京
03-3995-0612

東京都練馬区下石神井4-7-2

”手から手へ”展は、子どもの本に関わる日本の絵本作家たちが、「3.11後の世界から私たちの未来を考える」というテーマで世界の仲間たちに呼びかけて、作品を募った展覧会です。日本、スロヴァキア、そしてヨーロッパ諸国からの有志56名が参加し、震災から一年後の2012年3月、イタリアのボローニャで最初の展覧会が開催されました。その後、ブラティスラヴァ、ワルシャワ、アムステルダム、コペンハーゲンを駆け巡り、世界の人々に、作家たちの想いを届けてきました。その展覧会が、日本で開催されます。

この夏、3つの原画展

この夏、3つの原画展/絵本展に出展することになりましたので、お知らせします。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展―広がる絵本のかたち
2012年7月14日(土)~9月2日(日)
うらわ美術館ギャラリーA・B・C
http://www.uam.urawa.saitama.jp/
田中=「気のいい火山弾」原画

第27回現代絵本作家原画展「絵本の中のどうぶつたち」
24年7月6日(金曜日)から8月19日(日曜日)
※月曜日休館
東広島市立美術館
http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/
http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/soshiki/61/jikaitennrannkaiyokoku.html
田中=「ねえ だっこして」「みずたまのチワワ」「長ぐつをはいたネコ」原画

おいでよ!絵本ミュージアム2012~未来へGO~
7月25日(水)~8月25日(火)
福岡アジア美術館
http://www.kodomo-abc.org/ehonmuseum2012/index.html
田中=巨大な立体トマトさんが出現します!壁面の大きなグラフィク(立体トマトさんの背景画)の原画を描きおろします。「トマトさんの観察日記」も展示予定。7/26にはワークショップ(定員20組、有料、要申し込み)も。

このうち、実際に会場でイベント等出演とWSをするのは福岡の「絵本ミュージアム」のみになります。
興味をもたれた方は、HP等見て頂ければ嬉しいです。

COMITIA 100に出展します

会議机半分の大きさの売り場です。
会議机半分の大きさの売り場です。

5月5日、東京ビッグサイトで開催される「COMITIA100」(創作同人誌即売会。形式や雰囲気はコミケと似ているイベント)に出展します。10年(15年?)以上ぶりですが、以前、このイベントのカタログ「TIA’S MAGAZINE」に表紙絵を描いた人ということで、100回記念の特別企画で招待を頂きました。私は高校生〜大学生のころに参加していました。

写真は、家で当日の机をシミュレーションしてみました。(旧作ばかりなのが情ない!)一応新刊「クロロとパタタ」を作りました。40Pの絵本です。以前没になった絵コンテをもとに、全ページラフな鉛筆画で描きおろしたものです。印刷所に発注するのも久しぶりで緊張しましたが、なんとか間に合いました。
この黒いキャラクターは出版社からいつかお目見えできるよう、永いこと温めており、そちらはまた全く違う形になると思います。

同人誌を作っていた頃は、当日に本を持っていくことだけで精一杯でしたので、こんな風にディスプレイの準備をするのは初めてです! どんな方が本やポストカードを手に取ってくれるのか、楽しみです。

新しい「長ぐつをはいたネコ」ができました!

「長ぐつをはいたネコ」ブロンズ新社より。
「長ぐつをはいたネコ」ブロンズ新社より。

新刊の絵本のお知らせです!!
「長ぐつをはいたネコ」
2012年12月配本
石津ちひろ 抄訳/田中清代 絵/シャルル・ペロー 原作
ブロンズ新社  A4版 32ページ 1500円

おなじみの名作「長ぐつをはいたネコ」が新たな解釈で絵本になりました!

……貧しい粉屋の息子が、亡くなったお父さんから引き継いだのは、たった一匹のネコ。がっかりした息子でしたが……
ちょっと生意気なネコと、素直な息子のコンビネーションで、びっくりするような運命を切りひらいていきます。音のリズムや調子が工夫された文章で、楽しく読み聞かせができます。どんどん変わる場面、つぎつぎに起こるありえない(!)事件を、この絵本で楽しんで頂けたら嬉しいです。

この絵本の制作にあたって、私の工夫したところは、石津ちひろさんの軽妙な演出を最大限に活かすためにどんな絵を描くかということでした。
名作ということもあり、いままでの「長ぐつ」とは違うイメージの絵本にしたいと思いました。

まず、この絵本の演出として、とてもコミカルなお話の各場面において、一目で面白味が伝わるようにしました。「絵でおかしみを伝える」という考えを柱に、”この場面では粉屋の息子はどんな表情をしているだろう?”とか、”ネコの性格をよく表す姿ってどんなかな?”とか、”この場面は一枚の絵だけれど、次に起こることを想像して笑えるようにしたいなあ” など、いろいろと考えました。

「マッシュポテトみたいに、つぶしてやるからな!」
「マッシュポテトみたいに、つぶしてしまうからな!」思い切った構図、色彩に挑戦しました

また、原画を作る段階では、私としては初めて、Macを使ってデータ入稿に挑戦しました。コンピューターを使っても私らしさを出せるように、普段版画に使っている和紙をスキャンして使用したり、木版画やリトグラフの色版をイメージして色をつけたりしました。

主線は紙に鉛筆で描いてスキャンしました。そのあと、Photoshopを使用して色をつけました。いつもの紙の原画では水彩絵具などでじかに塗るのですが、コンピューターを使った場合、失敗を恐れる気持ちが少なく、色選びを普段よりも大胆にできたので、他の私の絵本よりも色があざやかになっています。色の印象の違いを感じてもらえたら嬉しいです。

制作しながら、古典を絵本化する難しさと同時に面白さを感じたことがあります。麦畑の資料を探していたときの事です。ブリューゲルの絵に麦畑の絵があったのですが、見渡すかぎりの広大な畑が、金色の麦のふとんで覆われているように見えました。その麦のぎっしりと大地をおおう様子が「豊かさ」を象徴しているなあとしみじみと伝わってきたのです。この絵本でも、時代を超えた感覚を絵で伝えたいなと思いながら作りました。

……などなど、いろいろな過程を楽しんで作った絵本です。

書店で見かけたら、ぜひ手に取って、見てみて下さい!!

「長ぐつをはいたネコ」をamazon.co.jpで見る!

ブロンズ新社

高村光太郎の詩集に絵を描きました!

高村光太郎
智恵子の切り絵をイメージした表紙

2011年10月に出版されたを高村光太郎の詩集をご紹介します。

「日本語を味わう名詩入門8 高村光太郎」
萩原昌好 編
田中清代 画
あすなろ書房
1500円

この詩集は、小学校高学年から大人までを対象に編纂されたあすなろ書房の「日本語を味わう名詩入門」というシリーズの一冊です。これまでに宮沢賢治、金子みすゞなどが出版されていて、それぞれに違う画家が挿絵を描いています。私はその8冊目「高村光太郎」の挿絵を担当しました。

この本には、光太郎の初期から晩年まで25篇の詩が掲載されていて、一篇の詩ごとに、文学研究者の萩原昌好さんの解説文がついています。挿絵は全部で25点描き下ろしました。

私は今回、挿絵だけでなく、掲載する詩を選ぶのにも参加させてもらいました。
実は私は大学生のころ、高村光太郎の詩が好きで、一人で音読をしたりしていました。それで特に光太郎の詩には思い入れがあったのです。

最初候補になかったもので、私が推薦して入れてもらったのは、「火星が出ている」「人類の泉」「手紙に添えて」など、光太郎の文学者というよりは彫刻家/芸術家としてのものの見方や生き方を表した詩です。子どもたちに、人生の含蓄ばかりでなく、光太郎の若々しい情熱や反骨心に共感してもらいたいという気持ちがあります。

中の挿絵は鉛筆画を深緑色のインクで刷ってもらいました。少しクリーム色のあたたかみのある書籍用紙で、めくっていて気持ちがいい感じの仕上がりになったと思います。表紙は光太郎の妻で画家でもある、智恵子が晩年病床で夢中になったという切り絵に触発されて、私も初めて切り絵に挑戦してみました。

少しストイックな、でも人間味にあふれた高村光太郎の詩に子どもたちが初めてふれる本として、ふさわしいものになっているといいなと思います。

「火星が出ている」の見開きページ
「火星が出ている」の見開きページ



「高村光太郎 (日本語を味わう名詩入門8)」をamazon.co.jpで見る

あすなろ書房のHP

お引越し

最近、海の近くへ引越しました。
家から碧い海が見えます。
港から船の音がきこえてきます。

家の周りはみかん畑。
(みかんの木には潮風が良いのだとか!)
長いこと、自分は山派だと思っていたのですが、
海と月に呼ばれたような気がしています!

久々の新刊

今年は「みつこととかげ」の書店販売、といううれしい再版がありましたが、新しい本がようやく出来ました。
高村光太郎の詩集で、装画をしました。
<日本語を味わう名詩入門8「高村光太郎」>あすなろ書房
私は光太郎の若い頃の詩と、「智恵子抄」が好きです。それで、智恵子の切り紙作品などもイメージした表紙になりました。(画像はニュースのページにあります)少し関わった選詩の方では、光太郎の詩の、すこし尖ったところや若々しさが出てくれればいいなと思いました。この本は、詩に初めて触れる中学生〜高校生を対象にしたものだと思うので、希望や、野心が見え隠れする方が、元気が出るのではないかなあと。
書店で見かけましたら、手に取ってみてもらえたら嬉しいです。

今年はもう一冊絵本「ながぐつをはいたネコ」が出る予定になっています。

「長ぐつをはいたネコ」

先日、長くとりかかっていた絵本「長ぐつをはいたネコ」の挿絵が仕上がりました。
今回はMacでの原画制作に初挑戦しました。
Macだから少しは早く仕上がるかも?と思ったら大間違いでしたが、でも、ぎりぎりまで粘って直しを出来たのが嬉しかったです。

コンピュータを使う時に、版画で培った感覚をいい具合に盛り込めたと思っています。また、原作のユーモラスなところを、活かした絵本に出来たのではないかと思います。

文は石津ちひろさん、出版社はブロンズ新社です。
表紙などのデザインを見るのがこれからなので、色校を含めて、本にしていくのが楽しみです。

「トマトさんと夏やさい」展

「トマトさん」と夏やさい展
「トマトさん」と夏やさい展

経堂にあるギャラリーショップ「URESICA」にて、展示が始まりました。お店に入ってびっくり!トマトさんの赤い色でとてもあざやかです。

田中の既刊もかなり仕入れて頂いており、他にトマトさんぬいぐるみ(特大)(M)(お手玉)(ストラップ)や、野菜に関連してセレクトされた絵本が充実。4人のイラストもビタミン一杯という感じです。

「トマトさんと夏やさい」展
参加作家/田中清代/嶽まいこ/鈴木高徳/Camiyama Emi/オカダン・グラフィック

2011年7月7日〜8月1日(月)12時〜19時 火曜水曜定休

URESICA SHOP & GALLERY
世田谷区経堂2-25-13 小田急線 経堂駅北口すずらん通り徒歩七分
03-3428-0807