手から手へ〜絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ

田中も出展している展示の東京展が開催中です。

「FROM HAND TO HAND 手から手へ」

2013年5月22日(水)~8月4日(日)
10:00ー17:00 月曜日休館(祝日は開館、翌平日休館)

ちひろ美術館 東京
03-3995-0612

東京都練馬区下石神井4-7-2

”手から手へ”展は、子どもの本に関わる日本の絵本作家たちが、「3.11後の世界から私たちの未来を考える」というテーマで世界の仲間たちに呼びかけて、作品を募った展覧会です。日本、スロヴァキア、そしてヨーロッパ諸国からの有志56名が参加し、震災から一年後の2012年3月、イタリアのボローニャで最初の展覧会が開催されました。その後、ブラティスラヴァ、ワルシャワ、アムステルダム、コペンハーゲンを駆け巡り、世界の人々に、作家たちの想いを届けてきました。その展覧会が、日本で開催されます。

高村光太郎の詩集に絵を描きました!

高村光太郎
智恵子の切り絵をイメージした表紙

2011年10月に出版されたを高村光太郎の詩集をご紹介します。

「日本語を味わう名詩入門8 高村光太郎」
萩原昌好 編
田中清代 画
あすなろ書房
1500円

この詩集は、小学校高学年から大人までを対象に編纂されたあすなろ書房の「日本語を味わう名詩入門」というシリーズの一冊です。これまでに宮沢賢治、金子みすゞなどが出版されていて、それぞれに違う画家が挿絵を描いています。私はその8冊目「高村光太郎」の挿絵を担当しました。

この本には、光太郎の初期から晩年まで25篇の詩が掲載されていて、一篇の詩ごとに、文学研究者の萩原昌好さんの解説文がついています。挿絵は全部で25点描き下ろしました。

私は今回、挿絵だけでなく、掲載する詩を選ぶのにも参加させてもらいました。
実は私は大学生のころ、高村光太郎の詩が好きで、一人で音読をしたりしていました。それで特に光太郎の詩には思い入れがあったのです。

最初候補になかったもので、私が推薦して入れてもらったのは、「火星が出ている」「人類の泉」「手紙に添えて」など、光太郎の文学者というよりは彫刻家/芸術家としてのものの見方や生き方を表した詩です。子どもたちに、人生の含蓄ばかりでなく、光太郎の若々しい情熱や反骨心に共感してもらいたいという気持ちがあります。

中の挿絵は鉛筆画を深緑色のインクで刷ってもらいました。少しクリーム色のあたたかみのある書籍用紙で、めくっていて気持ちがいい感じの仕上がりになったと思います。表紙は光太郎の妻で画家でもある、智恵子が晩年病床で夢中になったという切り絵に触発されて、私も初めて切り絵に挑戦してみました。

少しストイックな、でも人間味にあふれた高村光太郎の詩に子どもたちが初めてふれる本として、ふさわしいものになっているといいなと思います。

「火星が出ている」の見開きページ
「火星が出ている」の見開きページ



「高村光太郎 (日本語を味わう名詩入門8)」をamazon.co.jpで見る

あすなろ書房のHP

久々の新刊

今年は「みつこととかげ」の書店販売、といううれしい再版がありましたが、新しい本がようやく出来ました。
高村光太郎の詩集で、装画をしました。
<日本語を味わう名詩入門8「高村光太郎」>あすなろ書房
私は光太郎の若い頃の詩と、「智恵子抄」が好きです。それで、智恵子の切り紙作品などもイメージした表紙になりました。(画像はニュースのページにあります)少し関わった選詩の方では、光太郎の詩の、すこし尖ったところや若々しさが出てくれればいいなと思いました。この本は、詩に初めて触れる中学生〜高校生を対象にしたものだと思うので、希望や、野心が見え隠れする方が、元気が出るのではないかなあと。
書店で見かけましたら、手に取ってみてもらえたら嬉しいです。

今年はもう一冊絵本「ながぐつをはいたネコ」が出る予定になっています。

個展「気のいい火山弾」

明日から、「気のいい火山弾」の展示が始まります。

原画も展示していますが、原画展というよりは、原画に使用した銅版画がメイン、となっています。今回は「ベゴ石」と呼ばれる火山弾が主役で、絵本の見開きサイズなので久々に絵が大きく、見応えがある展示になったと思います。

絵本のテキストも、順番前後しつつもカベに張り付け、ちょっと不思議な雰囲気です。

個展は毎回、有料でカベを借りるという形式ではなく、美術作家の企画展というかたちでやっているため、実は売り上げもかなり重視しています。今回はまず新刊の本「気のいい火山弾」70冊にサインを入れて。それから、原画に使用した銅版画を刷ったものを販売します。原画と同様に彩色した絵もあります。プラス、小作品では今回、絵本の出版記念の「特製版画」として、ポストカードサイズの版画3種を他の作品とくらべ約70%オフとなる3500円、4000円で販売します。

これらの工夫は、通常私の個展には美術コレクターさんがほとんどいらっしゃらないことから、一般の方にコレクションに興味をもってもらえるようにとの挑戦です。ちなみに「特製版画」3種大人買いセットがあって(笑)サインのところに入っている限定部数番号の1、2、3、5、7をそろえてあり、1セット1万円になります。

私としては、絵本の絵の次に気に入っているのが新作の小作品です。これは5点あって、2点は「気のいい火山弾」からのイメージ、3点は以前から作りたいと思っていた半抽象画です。抽象は絵本の印税で悠々自適になったら制作しよう…と真面目に数年前までは考えておりました。しかし先日、「まどみちお えてん」を見て考えが変わりました。やっぱりやりたいことを今やってしまおう、と。これから毎回2〜3点づつでも、発表し続けられたらいいな、と思っています。

Hotti Kiss展

[Hotti Kiss展]

開催中ー26日(日)まで。

絵本創作研究会卒業生、在学生有志による創作絵本展です。

出品者:
勝川るるこ 多摩美術大学2009卒
神山歩 2009卒
保谷さゆり 2010卒
片桐大地 油画4年
土屋友絵 油画3年

原宿駅から徒歩9分、デザインフェスタギャラリー(WEST 2-A)にて。
入場無料。

11:00~20:00 OPEN
http://www.designfestagallery.com/submenu/contact/index.html

えほけんHPの紹介記事

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私が学生のときに所属していた、多摩美術大学「絵本創作研究会」の後輩たちが、グループ展を開催中です。

私はOBとして、毎年このサークルの展示をていますが、なかでも本当に実力派だな、と私が思っているメンバーがばっちり揃ってます。お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りください。
「子どもの本」にこだわらないけれども、大人が見ても子供が見ても、楽しめる作品に出会えますよ。

Hotti Kiss
Hotti Kiss

リーフレット詳細
リーフレット詳細

BLUE BOOK GROUP展開催中

BLUE BOOK GROUP展会場のようす
BLUE BOOK GROUP展会場のようす

4月29日から開催中のBLUE BOOK GROUP展。1年くらいかけて準備してきたイベントがいよいよ開幕しました。日本のあちこちに住んでいる国内参加者だけでなく、フランス等に住んでいる作家や、海外在住作家とのやりとりに協力をくださった方、企業協賛(株式会社カイトー)の社長さん(!)、などなど初日に駆けつけてくださり、にぎやかにオープンしました。

2回目となる今回は人数が多いため一人一〜二点の展示となってしまいましたが、出品者の絵本をいたばしボローニャこども絵本館から借りるなど、絵本のイラストレーションとして体験してもらえるよう、工夫をしています。
面白いことに、在廊作家が午後2時〜4時の間で可能な時には作品解説をしています。一人が20分ほど担当し、絵の描き方や、こんな仕事をしました、などのお話を聞けるのです。その場にいる他の出品者も興味津々。作家同士のプチ対談(?)になることもしばしばです(笑)
また劇場の中なので、他のイベントの来場者(一般の方)が観てくれることも、開催している私たちにとっては得難い経験となりそう。5月11日まで毎日開催していますので、ぜひお運びください。

ペッパーズ書店

11月2日〜14日まで、銀座のPepper’s Gallery にて、「ペッパーズ書店」というグループ展に出展しています。私は明日5日の15時よりギャラリーに行って他の出品者の作品を見ることにしました。
今回私が出品しているのは、「わたしのたからもの」という作品で、私が文章を書き、フランスのアーティスト エリックロラン ベラガンバさんが絵をつけた絵本です。本当はもう一冊作りたかったのですが、白鳥の仕事が長引いたため1冊のみの出品となりました。
この展示の最大のコンセプトは、出品作品が「手製本」であるという点です。私もがんばりました、搬入前の数日間製本づけ…で、売るための本は2部しか作れませんでした。(汗。 個展の準備の進み具合であと何部か作れるといいのですが!)日本語版、フランス語版と2種類作り、それぞれ右綴じ、左綴じになっていて、日本語版はフランス語のテキストが絵の中に入っていて、フランス語版は日本語のテキストが絵の中に。
先日飾り付けに行って来た感じでは、全体の展覧会の印象はなかなかにぎやかです。
本の新しい可能性を探しに、訪ねてみてはいかがでしょう。


ペッパーズギャラリー