ナミ・コンクールレポート

56日~11日まで、韓国ソウルとナミ島で行われた、ナミコンクール授賞式と受賞者参加イベントに行ってきました。

ナミ国際絵本イラストレーションコンクール と書けばおよその内容を表せるのかなと思いますが、プロ・アマ問わずどの国からでも応募できる子どもの本のイラストレーションのコンペで、2年に1回の開催。今回が4回目です。
「くろいの」の原画ができた時にタイミングが良かったこともあり、エントリーしました。

まず入選の連絡が来て、今回は98カ国1844人の応募があった中の106人の中に選ばれたとのこと。それから出力(私は銅版画の刷り)を送り、2ヶ月後にパープルアイランド賞への入賞を知らせるEメールが届きました。寡作な私にとっては受賞そのものが滅多にないことでしたので、なにはともあれ、大喜び!!

ナミコンクールの賞は4つあります。グランプリ、ゴールデンアイランド(2名)、グリーンアイランド(5名)、そしてパープルアイランド(10名)。
授賞式参加のための交通費が出るのはグリーンアイランドまで。
それで私は授賞式は「タイミングが合えば」行きたいな、くらいに思っていたのですが、事務局から招待メールが来て考えが変わりました。約1週間の日程で、宿泊費食費はナミ持ちという内容だったからです。以前参加したシャルジャでの展覧会で、招待作家同士の交流がとても良かったことが蘇り、思い切ってフル参加することに。
友人の同行がOKだったので韓国で「くろいの」を翻訳出版予定の作家・翻訳家でもある金貞淑さんに一緒に参加してもらいました。

金さん
いつもお世話になっている金貞淑さん。「ねえ だっこして」の韓国版テキストと出版も。

ソウルに着いて、まずは金さんと合流。翌朝ホテルで具体的な旅程が渡されました(!)。6日間の日程のうち最初と最後がソウル観光、中の4日間が実質的なイベント参加でした。展示はソウル(中心部のショッピング街やオフィス街と隣接した、ビルの中の大きなギャラリー)とナミ島の2箇所とのこと。


ソウルでの展覧会は「絵本NOW」というタイトルで、ナミコンクールの受賞者の作品に加え、国際アンデルセン賞作家と、2017年のBIB展(ブラティスラヴァ国際絵本原画展)受賞者の展示が組み合わさったものでした。2019年7月7日まで、開催されています!(サイトへのリンクが記事の下にあります)

アンドレ・レトリア
グランプリのアンドレ・レトリアさん。「戦争」という絵本。作家であるお父様の協力を得た作品。
かとうひろゆき
かとうひろゆきさんの「ミステリートレイン」鉄道会社のPRのために作られた絵本。そのプロジェクト自体もミステリアスで面白い!
デイル・ブランクナー
デイル・ブランクナーさん。若くて大変お話が上手で、物作りの話に共感する点が多かった。絵本は「もしもお隣さんが宇宙人だったら。。。」という内容で、いろんな国籍の人が住む南アフリカならではの視点だそう。
「なまけものの本」のなまけスペース。
ウルシュラ・ポルシンスカ
ウルシュラ・ポルシンスカさん。子供の頃おじさん夫婦に海に連れて行ってもらったんだけど、大人たちって遊びもしないでゴロゴロしている。あれは何を楽しんでいたのか?という謎を、大人になったウルシュラさんが子供だった自分に伝えるような、絵本なのだとか。
ロマーニャ・ロマナイシン
ロマーニャ・ロマナイシンさん。ヘミングウェイの「武器よさらば」の装丁。平和の象徴でもある日用品と、武器を”ヴィジュアルライム”(似たものをくっつける遊び)という手法で構成。ウクライナは数年前に空爆を経験している。その頃に「ふつうの日常」が大事なんだと改めて気付いたとのこと。
アンドリ・レシフ
アンドリ・レシフさん、ロマーニャさんと夫婦で、アグラフカ・スタジオというユニットで活動している。今回は個人作品でそれぞれ入賞!経歴をみると、2010年以降、ボローニャラガッツィなどの賞の常連さん。「絵本NOW」でも、2017年のBIB金碑作家(ユニットで受賞)の展示もあった。
マルコス・ガルディオラ
マルコス・ガルディオラさん。インドのタラブックスで2回レジデンスを経験。この本は、左ページに元の顔、右ページにその人の希望をヴィジュアル化した絵が描かれている。ボッシュの絵などからインスピレーションを得て、「欲望=よいもの」として描いたら?と思ったそうです。
ヴェロニカ・ナクス
ヴェロニカ・ナクスさんの絵の写真が撮れなかった!右側の壁の奥。細かいエンボスを施した紙に鉛筆やコラージュで繊細な絵をつくっている。今回一番よくお話させてもらった方。向かって左は今回来られなかった、イランのヌーシン・サファクフさん。他にもソル・アンデュラーガさん(この方もラガッツィを取っている)とも話すことができた。

会場に着くとマジックが手渡され、受賞者それぞれが自分の作品が展示されている壁にドローイングやサインをしました。私も描いていると、通りがかりの人やツアーの参加者(受賞者と審査員の他に、過去の審査員や、IBBYの各国の代表やBIBの委員長が参加していました。後半に判明)が「いい作品ね!」「受賞おめでとう!」と声をかけてくれて嬉しかったです。また、小学1年生くらいの女の子が、「くろいのってなんですか?」と質問をしてくれたのもとても可愛かった!

散々迷って、下の方に描きます!写真は金さん撮影。
くろいのを描いています。
壁が完成しました。

会場では一般の方向けのサイン会がありました。総勢12名の作家が集合!
たくさんの親子連れや絵本ファンらしき方々が来て、私も時間いっぱいまで書かせてもらいました。サイン帳や紙もOKだったので、紙片のお客さまには「くろいの」のポストカードを進呈しました。

受賞者ずらり。(写っていない人が3人います)
サイン会
手前から、ウルシュラさん、ヴェロニカさん、イゴール・オレイニコフさん(2018年アンデルセン賞画家賞受賞)、グリーンアイランド賞のキム・ジヨンさん、私
サイン会
手前はビクトリア・フォーミュラさん。ロシアでも第一線で活躍している人気作家だそうです。クラシックな画風なのに、コミック風のグッズも作っていてお茶目。
こんなカタログもあります。
絵本コーナー
絵本の展示コーナー。かわいい!「ねえだっこして」の韓国語版がありました。

同じ日に行われたレクチャーは、審査員2名が司会となり、受賞者3名の話を聞くという内容でした。受賞者がグランプリのアンドレ・レトリア(André Letria)さん(ポルトガル)、グリーンアイランド賞のロマーニャ・ロマナイシン(Romana Romanyshyn)さん(ウクライナ)、同じくグリーンアイランド賞のデイル・ブランクナーさん(Dale Blanknaar)さん(南アフリカ)。聞き役の審査員はピエト・グロブレ(Piet Grobler)さん(南アフリカ)、クラース・ヴェープランク(Klaas Verplancke)さん(ベルギー)。とても興味深い内容だったのですが、また改めて書けたらと思います。一つだけ書くと、「コンピューターを使いこなしてどのように製作しているか」という話題が今時だなあと思いました。

トークセッション
3人の絵本制作についてのお話。編集者と戦うクリエイターマインドについて(笑)。戦争や歴史を扱う時の気持ち。専門的な内容が続くなか、「仕事中に煮詰まった時、あなたはどうしますか?」という質問が出て和みました。

 

 

ジップラインの乗り場にて

 

ソウルで2日間滞在した後、ナミ島に移動しました。ソウルから1時間半ほど観光バスでの移動。バスでは、金さんと相談して、あえて他の受賞者や立場の違う方とそれぞれ隣り合わせに座ろう!ということに(笑)おかげで移動中も貴重な交流の時間になりました。
ナミ島への船着場では、なぜかジップラインを勧められました。おもてなしですね。一度小さな無人島にジップラインで到着してそこから結局船に乗りましたが、そんな細かなイベント中も待ち時間があったりして、ささやかな交流のきっかけとなりました。

 

 

屋外パネル
入選者の作品とプロフィールがデザインされた屋外パネル。結構長期に展示されるらしい。


さてナミ島ではまずお昼を食べ、それから展示場所に移動。見つけたのは、屋外に設置されたパネルでした。入選者の作品が美しくデザインされていました。子どもの遊具のすぐ側で、遊びながら見られるような場所です。もちろん、親も見られるでしょう。なんとも、ナイスアイデア!(お金はかかりますけど!)

入選者
入賞者のオブジェ。絵をいい感じに加工してくれています。
ドローイング
ここでも何を描こうか迷い、絵の中になかった椅子を描きました。

入賞者たちのオブジェは、大きな本の形をしていました。ここでもペンを渡されてドローイング。

さてさらにその翌日が、授賞式本番でした。
昼食のレストランで、ナミコンクールの発起人(?)の康禹鉉さんに会いました。康さんは、ナミ島を「絵本の島」にした張本人なのです。今は次なるプロジェクトとしてチェジュ島を手がけているそうです。(その康さんと、金さんが古いパパ友繋がりだったそうで!不思議なご縁だなあと思いました。)

地図
ナミブックフェスティバルのイベント案内地図。韓国やデンマークの子供むけパフォーマーが、複合的なパフォーマンスを繰り広げていた模様。こちらは5月末まででした。アンデルセンにまつわる美術館や、2017年のナミコンクール受賞作品も展示されていて、日程中に全部を見られませんでした。また見に行きたいな〜。

 

ナミコンクールの授賞式は、実は、ナミ島でその日始まる「ナミブックフェスティバル」のオープニングイベントの一つでもありました。近年、国際アンデルセン賞のスポンサーにもなったナミ島(自治体ではなく、私企業)で、デンマークと韓国の友好も兼ねて、子どもの本のお祭りを開いているのです!デンマーク大使も来ていました。

授賞式の開幕
授賞式
右から、康禹鉉さん、審査員長のロジャー・メロさん、審査員のピエト・グロブレさん、私。
グランプリのアンドレ・レトリアさんから、受賞メッセージ
集合写真
韓国の帽子と扇子で記念撮影。

授賞式は皆本当にうれしそうで、緊張しながらも、終始ニコニコしていました。いただいた盾が、陶器製で重くて、写真映えするように持ち直すのに、みんな一苦労していましたが(笑)

餅きり
リボンカットならぬ、餅カットのセレモニー。この餅、けっこう硬いんですけど、みんなで手でちぎり、それを食べるんです。私の右から順にかとうひろゆきさんの奥様、かとうさん、金さん

 

授賞式が終わってホッとして、恒例の餅切りセレモニーに参加したあと、夕食はガーデンパーティー。その頃には私も色々な方に挨拶していたので、ようやく一緒に和んで、おしゃべりできました。でも、私は翌日の飛行機の時間があって、その夜にはソウルに帰らなければなりませんでした。
みなさんに一通りお別れの挨拶をして、名残惜しくも夜の船でソウルへ!

ソウルのホテルではあとは帰るだけとなった金さんと私は、深夜まで女子会。
旅を満喫致しました。
それから、記事内には触れることができませんでしたが、滞在中、審査員の広松由希子さんからも色々なお話を伺い、ほぼ初めてのコンペ受賞の日程中でしたので、お世話にもなりとても心強かったです。
韓国のスタッフもみな真面目で親切で、とても良い印象をもって帰ることができました。

 

ソウルでの展覧会は7月7日まで開催中です。こちらにイベントの映像なども掲載されています。
https://www.facebook.com/picturebooknow/

https://picturebooknow.modoo.at/?link=7885ohp6

ナミコンクールのホームページ(応募要項など)
http://www.namiconcours.com/main.php

ソウル展でもらったカタログ(受賞者のみ載っています)と、グッズ。
賞状をもらうの、数十年振りです。盾が素敵なのが嬉しかったです。

ポポタム原画展のご報告

2018
ポポタム個展ご報告♪

10月、ポポタムでの「くろいの 田中清代新作絵本原画展」にお越しくださった皆様、改めましてありがとうございました!

小さな銅版画の原画、ポポタムの壁にぴったりと収まり、ゆっくり見ていただけたかなと思います。
今回は、額のガラスを通さずに見る銅版画の魅力に触れてもらいたかったので、紙挟みにエディションを挟んで見てもらう、ということをしてみました。

8年ぶりということもあり、皆さんに来ていただけるかなあ。。という不安もあったのですが、まるでそんな時間など経過していないかのように、訪れてくださった方々との再会がとても嬉しかったです。
また、子どもの頃にしか交流していなかった従兄弟が大活躍のイラストレーターとなって現れたり(鈴木昌吉さんありがとう!)、SNSで最近繋がった読者の方とお会いできたり。

トークイベントでは、「くろいの」制作のお話に続いて、「おしいれのうた」などのオリジナル曲を歌わせて頂きました。以前バンド「おばけ」で作った曲ばかりだったので、バンドを一緒にやっていたミュージシャンの植村昌之さん(現在”ママクリオ”という素敵なバンドのメンバーで、緩い絵柄が魅力の画家でもあります)が見に来てくれ、緊張しました(笑)
「おしいれのうた」は、子どもの頃の押入れの思い出にまつわる事柄を歌った曲です。絵本「くろいの」の着想とシンクロしている部分が多いので、今後も原画展などでお披露目していこうと思っています。

絵本の発売直前(発売は1011日で、5日)にスタートした原画展で、会場では先行販売をしました。会期中全部で195冊くらい、これは今までの原画展では最多記録でした!たくさん、サインを書かせていただきました~!

イベント前の会場の様子
展覧会風景
本とポストカード、小作品
ウクレレで「おしいれのうた」を歌いました。

ここからは余談ですが、Special Thanks 🙂

「くろいの」の担当編集者、広松健児さん。私のデビュー前から作品を見てくださっている方ですので、苦節22年?というところです(^^; 「くろいの」のキャラクターをつくるきっかけは、広松さんに学生時代のスケッチを見せたところから始まっています。淡々と、じっくりと作品制作を後押しして下さいました。

それから、ポポタムの大林えり子さん。2008年〜2010年頃のブルーブックグループ展で色々とお世話になり、展示されるアーティストのテイスト、お店としての姿勢に共感して今回お願いしたところ、企画展として下さいました!展覧会のサポートも小気味よく!

最後に夫・いわいとしおです。ポポタムでの展示レイアウト、紙挟みバインダーの制作、くろいの人形の制作、ポストカード制作などなど、、、大活躍! トークイベントでも司会兼、色々な話をしてくれました。

皆様本当にありがとうございました。

お引越し

最近、海の近くへ引越しました。
家から碧い海が見えます。
港から船の音がきこえてきます。

家の周りはみかん畑。
(みかんの木には潮風が良いのだとか!)
長いこと、自分は山派だと思っていたのですが、
海と月に呼ばれたような気がしています!

地元の子どもたちと凧揚げ

年末に西村繁男さん・いまきみちさんご夫妻とともに子供向けワークショップにて凧を作って、今日は凧揚げに挑戦しました。私は毎年のようにうまく揚がらないのですが(自分では糸を付けるときに集中しないで「だいたい」でつくるからだろうと思ってます)今回もやっぱり、うまく揚がりませんでした。しかし、実際にやり初めてみるとくやしいもので、皆が揚げているわきで黙々と調整をし、最後に小学生の子に揚げるのを手伝ってもらって、やっと揚げられました!気がつけば皆居なくなっています。トホホ。駄目元で本拠地の文庫に行ってみると、みんなそろってお茶の時間となっておりました。ホッとしました。。

ところで凧揚げって、結構身体をつかいます!凧が風をうまく受けるように引いたり、落ちそうになったら走ったり。万年運動不足の私には本当にいいエクササイズになりました。

おもちつきなど

先日、我が家に遊びにきた友人一家を巻き込んで、今木道さん宅にてもちつき体験をしてきました。

もちつきといっても、餅つき機を使うのですが、それでも「赤米」「トチ餅」「草餅」の3種類が、とてもおいしく出来ました。宣伝じゃないけれど、餅つき機、置く場所さえあればちょっと欲しいなあ、、と思いました。

中でも「トチ餅」は、数ヶ月をかけて、4家族くらいの人数でちょっとづつお手伝いなどしながら下ごしらえをしたもので、実際の作業には行っていなかった私でも参加した人たちの話を聞いていたので、食べる時には感慨がありました。今木さんはここ数年、トチ餅づくりに取り組んでおり、毎年出来が違うのを私も味見させてもらっているのです。贅沢なことです。また草餅のよもぎも、早春だけでは足りないと1年かけて若芽を摘んで集めたという道さん。すごいです。

作ったお餅を、翌日の「どんぐり文庫」での凧作りのワークショップのあと、子どもたちと食べました。おすすめの食べ方は、トチ餅と草餅であんこをはさんで食べるということで、早速チャレンジ。絶妙なお味でした。

*絵本作家のいまきみちさんは、「とちのき」という絵本も出版されています。

大阪にて

もう何日も経ってしまいましたが、大阪の「大阪府子ども文庫連絡会」へ講演をさせてもらいに、行ってきました。講演は今月14日でした。
前日の打ち合わせに参加してびっくり。10年以上前に開催した、「ものがたりをつくる・絵をかく」展(にしむらあつこ、市居みか、田中清代3人展)を観て下さった方がいらしたので…。そして今回コーディネーター役をして下さった方は「おきにいり」と「みつこととかげ」がちょうどお子さんが小さい時に読まれた本ということで、ずっと気に入って下さっているとのお話。うーんなんかすごい、と思ってしまいました。
私自身、一つの作品を作ったら終わりではなく、ずっと一緒に居るという感覚なのですが、(それで、未出版の本を出すのも、ついのんびりしてしまうのです)読者の方に絵本をずっと読んでもらえるか、ということは、時間が経ってみないと分からないことでした。ですから、ほとんど品切れ状態だった「おきにいり」や、今絶版の「みつこととかげ」に対する愛着を伺って、講演の内容も主に「おきにいり」と「みつこととかげ」に絞って、私の絵本づくりについてお話をしました。

実は、「おきにいり」は今月末に増刷され、書店注文が可能になります。「みつこととかげ」は来年2月から7月までの限定販売の予定がほぼ決まりました。
うれしいことです。

講演の後半は、「BLUE BOOK GROUP展」の報告と、私の社会に対する思いのようなものをお話しました。これもリクエストを頂いたからです。自分よりも年上の方が多いのに、平和とかなんだか重たいお話をするのは恥ずかしいような気もしますが、しゃべりだすと駄目です。若気の至りとおゆるし頂ければいいなと。

これは私がうっかりしていたのですが、実はその講演会の会場が大阪府立図書館でした。そこに以前ワークショップでお世話になった大阪国際児童文学館が、同じ建物に引っ越しされていました。帰るまえに短い時間でしたが、見学をさせてもらいました。もとの建物では折角専用の立派なホールがあったのに、少し殺風景な環境に置かれているのは少し残念だなあと思いましたが、縮小はされているものの、しばらくは今までどおりの活動をされるとのことです。「日産絵本と童話のグランプリ」も維持されるそうです。
皆さんと会って話しているうちに、昔からの友達に会ってるような気がしてきて、もっと遅い時間に指定席を取れば良かったと後悔。今回も前後に気がかりな仕事があって、新幹線に飛び乗ってしまったけれども、次回こそは、今回もお世話になった皆さんに、事前に連絡をとりたいなあと思ったのでした。

ハッサンさんの来日準備

今、BLUE BOOK GROUP展の主催者 Hassan Amekanさんの来日準備をしています。7月5日〜7月13日まで、来日予定で、7月11日には板橋区立美術館で講演も予定しています。テーマは「イランの絵本と私の作品」入場無料です。そう、ハッサンさんは7月10日オープンの「イタリア•ボローニャ国際絵本原画展」の入選者でもあります。最近元気なイランの絵本事情などのお話も聴けるかなと思います。

ところで、ハッサンさんはイランから日本にやってきます。そこでビザを取得しなければいけません。私自身はビザが必要な国を訪ねたことが無く、日本国内の受け入れ側もかならず書類を作る等とは知らず、のんびりしていました。

ところが、イランでビザ申請をしているハッサンさんから連絡が入り、「書類がたりない!」とのこと。至急要るというその書類とは、こちらの関係団体の代表者の代表印と団体印の二つを押したものだとか。なにしろ初めてのことで、しかも3日以内に作って送らないと間に合わないかもしれない、と大慌てで書式を調べ、板橋美術館ともう一つ出版社に連絡。とっさに出版社を思ったのは、在イランの日本大使館で「大きな会社の関係だとビザがとりやすい」と言われたということと、9日間ある日程に対して板橋区立美術館でのイベントが1日と少ないこと。限られた時間でも出来ることをしないと気が済まなかったというわけで、1日を書類作成依頼に、1日を書類作成と受け取りに、とガンバってしまいました。

火事場の馬鹿力といいますか、美術館の協力は講演が決まっていたこともあってスムーズに得られましたが、出版社のほうも少々無理を言って社長さんに話を通してもらい…、(その時まで、ハッサンさんを連れて打ち合わせに行くというアポも取っていなかった)結果的には書類をもらうだけではなくて、売り込みと打ち合わせになってしまったという、ふしぎ〜な1日でした。

ちょうど、困っている人を見るとつい助けたくなる心理といいますか、バタバタと皆を巻き込むのが私のいつものパターンで…またやってしまった、でも結果的に皆に助けてもらって、じかに顔をみて話ができて、結果オーライ、良かったなあ、と思ったのでした。
(そのまんま、「トマトさん」ですね。)

おかげ様でビザ用の書類はきっちり3日後に発送でき、ハッサンさんからはこれなら大丈夫と思う、との返事。(彼は楽天家なので、申請するまで油断できませんが!)

ところで、良く考えるとこの仕事、美術館での講演に自分も出演させてもらうことをのぞくと、無報酬&持ち出しなのです。「以前から翻訳家さんのような仕事に憧れていた」とか、「日本の出版事情を面白くしたい」とか、いくつか理由はあるものの、時々「自分、なんでやってるんだろう?」と自問します。「楽しい」だけではないのは確かなのです。多分、その結果として「なにが起こるかわからないけれど、何かいいことが起こりそうな気がする」という漠然とした動機が、自分を動かしているんだと思います。それにしても、その過程に色々な人と関われるのが一番「結果オーライ」なところではないか、と思いはじめています。

BLUE BOOK GROUP展開催中

BLUE BOOK GROUP展会場のようす
BLUE BOOK GROUP展会場のようす

4月29日から開催中のBLUE BOOK GROUP展。1年くらいかけて準備してきたイベントがいよいよ開幕しました。日本のあちこちに住んでいる国内参加者だけでなく、フランス等に住んでいる作家や、海外在住作家とのやりとりに協力をくださった方、企業協賛(株式会社カイトー)の社長さん(!)、などなど初日に駆けつけてくださり、にぎやかにオープンしました。

2回目となる今回は人数が多いため一人一〜二点の展示となってしまいましたが、出品者の絵本をいたばしボローニャこども絵本館から借りるなど、絵本のイラストレーションとして体験してもらえるよう、工夫をしています。
面白いことに、在廊作家が午後2時〜4時の間で可能な時には作品解説をしています。一人が20分ほど担当し、絵の描き方や、こんな仕事をしました、などのお話を聞けるのです。その場にいる他の出品者も興味津々。作家同士のプチ対談(?)になることもしばしばです(笑)
また劇場の中なので、他のイベントの来場者(一般の方)が観てくれることも、開催している私たちにとっては得難い経験となりそう。5月11日まで毎日開催していますので、ぜひお運びください。

桜!

桜満開でした
桜満開でした

気がついたら2ヶ月もブログを更新してませんでした…。自分でもびっくり。
先日近くの小学校の校庭のまんなかにある、さくらの木の写真を撮りました。とても古い桜です。

今日は編集者さんから電話をもらって、日常のことを書くことを励まされたので、やっと動き出しました。このごろ仕事の方は、「気のいい火山弾」(宮沢賢治)の締め切りが近いので、一日中ニードルをにぎっているのと、もうすぐ開催のBLUE BOOK GROUP展のボランティア(主にメールのやりとり)です。

さて日常のことでいうと、このごろ暖かくなったので、庭仕事をしはじめました。車がないので通販で、花の苗を買っています。買うのは毎回、宿根草。しかも、寒冷地でも冬を越せるものを選んでいます。昨年の株が新芽を出すのをみるのがうれしいので。
クリスマスローズ、すみれ、プリムラなど。
2年目になるのはつるバラ、山あじさい、ホスタ、ツボサンゴ、ラベンダーなど。

たった2年で庭中を覆い尽くす勢いなのはブラックベリー。うっかりしていると、つるの先で根をはります。ふえて良いじゃないかと思われるでしょうが、株元がしっかりしていて、半径1メートルくらいを占領してしまうので、なかなか株を増やせません。日々つるを持ち上げてチェック。葉がでたら、地面がにぎやかになりそうです。昨年は2年目にして、食べるのにちょうどいい量を収穫。今年は昨年の5倍くらいのつるがでているので、食べきれないかも。冷凍庫が小さいので、冷凍するか、ジャムにするか、収穫作業が追いつくのか(取り忘れると干しベリーに)、今から楽しみです。

1/31の富山でのイベント

1月31日のイベントの様子。
大島絵本館から写真が送られて来たので、掲載します♪

飲みの席で真面目にリハーサルをする田中と大島絵本館スタッフ♪
飲みの席で真面目にリハーサルをする田中と大島絵本館スタッフ♪

イベントの前日に絵本館視察をさせてもらい、夜にはスタッフの皆さんと会食。ウクレレを一緒に弾こう!と早速練習。オリジナルの曲なので、あまり練習時間を取れなくて申し訳なかったのですが…。

後ろの2人に注目。
後ろの2人に注目。

2枚目の写真は、トークの後、歌を歌っているところ。

お二人のポジションが絶妙!当日はそろって赤い服を着てくれていました。トマトさんのイメージで。前半のトークに1時間ほど、ウクレレと歌の演奏に30分ほど頂きました。

サイン会のようす
サイン会のようす

サイン会では沢山の方に、絵本を買って頂きました。なかには「トマトさん」を何度も読んでぼろぼろになったので、3冊目です、と言って下さった方も!す、すごい…。

皆さん、ありがとうございました!