高村光太郎の詩集に絵を描きました!

高村光太郎
智恵子の切り絵をイメージした表紙

2011年10月に出版されたを高村光太郎の詩集をご紹介します。

「日本語を味わう名詩入門8 高村光太郎」
萩原昌好 編
田中清代 画
あすなろ書房
1500円

この詩集は、小学校高学年から大人までを対象に編纂されたあすなろ書房の「日本語を味わう名詩入門」というシリーズの一冊です。これまでに宮沢賢治、金子みすゞなどが出版されていて、それぞれに違う画家が挿絵を描いています。私はその8冊目「高村光太郎」の挿絵を担当しました。

この本には、光太郎の初期から晩年まで25篇の詩が掲載されていて、一篇の詩ごとに、文学研究者の萩原昌好さんの解説文がついています。挿絵は全部で25点描き下ろしました。

私は今回、挿絵だけでなく、掲載する詩を選ぶのにも参加させてもらいました。
実は私は大学生のころ、高村光太郎の詩が好きで、一人で音読をしたりしていました。それで特に光太郎の詩には思い入れがあったのです。

最初候補になかったもので、私が推薦して入れてもらったのは、「火星が出ている」「人類の泉」「手紙に添えて」など、光太郎の文学者というよりは彫刻家/芸術家としてのものの見方や生き方を表した詩です。子どもたちに、人生の含蓄ばかりでなく、光太郎の若々しい情熱や反骨心に共感してもらいたいという気持ちがあります。

中の挿絵は鉛筆画を深緑色のインクで刷ってもらいました。少しクリーム色のあたたかみのある書籍用紙で、めくっていて気持ちがいい感じの仕上がりになったと思います。表紙は光太郎の妻で画家でもある、智恵子が晩年病床で夢中になったという切り絵に触発されて、私も初めて切り絵に挑戦してみました。

少しストイックな、でも人間味にあふれた高村光太郎の詩に子どもたちが初めてふれる本として、ふさわしいものになっているといいなと思います。

「火星が出ている」の見開きページ
「火星が出ている」の見開きページ



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