白鳥の湖 入稿しました

1ヶ月ぶりの日記となりました。講談社から12月に出版される予定の「白鳥の湖」(石津ちひろ/文)の原画はA4サイズで、本文40ページ、見返 し、扉、奥付もすべてカラーという、絵本としては大変贅沢な作りであり、つまり描くのにとても時間がかかりました。全てのページを「これ以上無い」という 質に仕上げようと思ったら原画制作だけで1〜2年くらいかかりそうなボリュームでした。(私の場合。)しかし限られた時間の中でもがんばって、良い原画が 出来たのではないかな、…と思います。あとは印刷がうまく行くことを願うばかり。

今回は私の作家性をかなり抑えて、イラストに徹したので、 いつも作品を観てくださっている方からは少し物足りないかもしれません。でも、私なりにこだわったのはいろんな情報を込めるということ。背景に使用した風 景はドイツ•ロマン派の画家からアイデアをもらいましたし、演劇的演出のある場面での衣装のデザインはバレエらしさというよりは「中世」のイメージを出し ました。これによってバレエの持つ「娯楽性」に少し重みを持たせられたらいいなという気持ちがありますが、多少「オペラっぽい」と(マニアの方からは)思 われるかも…。もともとの演劇好みが出たかな。ともあれ本になってみないことには、まだ分からないので、デザインされてくるのが楽しみです。

実際絵を描く時に、BGMに「白鳥の湖」の音楽を流してもいました。チャイコフスキーはやっぱり好きです。王子と白鳥のパ•ド•ドゥの音楽では2人の台詞のように聞こえるフレーズがあることには、実際公演を見ている時には気がつきませんでした。奥が深いです。

投稿者:

Kiyo Tanaka

絵本作家/銅版画家