小さいイーダちゃんの花

フレーベル館2009

(アンデルセン/原作 大久保ゆう/翻訳 田中清代/再話)

アンデルセン童話のなかでも、可愛らしい一幕といえる作品です。お花の好きなイーダちゃんは、ある日、学生のお兄さんから、不思議な話を聞きました。お花たちがすぐに萎れてしまうのは、夜通し舞踏会で踊って、くたびれているからだというのです…。

 


作家のつぶやき
アンデルセン童話の魅力にはまってしまったのは、2005年生誕二百年にちなんで開かれたグループ展のために1枚の銅版画を製作したときからです。アンデルセン童話を毎年の個展のテーマに選び、デンマークにも取材に行き、それから4年目にこの本を出版しました。デンマークで、童話の読みがたりがとても生き生きしていることに気づき、より素話に近い語り口で書くことを目指しました。小さい頃に読んだ印象が強かったことも、このお話を選んだ理由です。