ねえ だっこして
金の星社 2004
「わたし」という一人称の主は、ねこ。 おかあさんのおひざを占領する赤ちゃんを横目に、 そこはわたしの場所だったのに…と、嫉妬を隠さない ねこ。でも、外にも目をむけて、成長を予感させます。 だけどやっぱり、おかあさんのおひざがいちばん!
作家のつぶやき
制作にずいぶん時間がかかってしまった、思い入れの深い絵本です。
いつもの自分の作風から一歩踏み出して、やわらかな絵を描けたかな、と思います。今回初めて、着彩に墨汁を使い、白黒のトーンをいっそう温かみをもたせたものにしました。また、背景も描き込まずに、絵に広がりを持たせる試みをしました。