トマトさん
福音館書店 こどものとも年中向き7月号(2002年) こどものとも傑作集(2007年)
トマトさんはまっ赤に熟れた大きなトマト。ある暑い日に、枝からどった、と落ちました。夏の日差しがじりじりと照りつけます。とかげたちがやってきて、「トマトさんも、およいだら」と小川へさそうのですが…。トマトの赤が鮮やかな絵本。
作家のつぶやき
これはとても素直に、気持ちの部分から表現出来た絵本です。ひとりのひとの存在感のようなものを、強調した絵になりました。存在感、といいますか。この本を作っている時は、ラフを見なおすたびにハハハと笑い、ラストでは感動していました。親ばかですね。トマトさんや虫達と、絵本を読んだ子供達が友達になってくれたら良いなあ。トマトさんと一緒にごろんごろんと転がると、かなり楽しいと思います。